こんにちは。占星術師のLilyです。
Diorの2022-2023秋冬オートクチュールコレクションが発表されましたね。『生命の樹』がコレクションのシンボルだそうで、ランウェイの生命の樹のアートはとても神秘的な世界観でした。
生命の樹、と聞いてカバラの生命の樹を真っ先に思い出しました。その生命の樹のことであるかは不明ですが、公式サイトでは下記の内容が綴られていました。
これらの写真は、人間性の深淵なる価値と流れゆく世界における私たちの生きる場所を表しているのです。
Dior公式サイト
カプセルコレクションは星座のモチーフが描かれていて、(ここ最近はファッションやコスメ業界でも星占いがブームなのね!)占星術師にとってはとっても嬉しいニュースです。
ということで、今日は占い好きなクリスチャンディオールのホロスコープを見てみようと思います。
デザイナーのマリア・グラツィア・キウリは、占い好きのクリスチャンディオールのスピリットを受け継いています!
Embed from Getty Imagesクリスチャンディオールは占いがお好き
クリスチャンディオールが占星術や占いが好きなのはご存知のたかも多いかもしれません。
現デザイナーのマリア・グラツィア・キウリも占星術がお好きなようなのです。
2021年SSのオートクチュールコレクションのテーマがタロットだったことは記憶に新しいです。
ファッション界だけでなく占い界隈でも話題でしたよね。
クリスチャンディオールは幼い頃から占いや運命を信じていて、そのスピリットはディオールのお守りジュエリーであるRose des Ventsの八芒星が有名です。
四葉のクローバーや星ののチーフなどのムッシュディオールが愛したアイテムはコレクションによく登場しています。
他にも、彼は運命を信じていたお話があります。
フォーブルサントノーレ通りを歩いていた時に、何かに躓いて転びそうになりました。
それは星のカタチをしていて、クリスチャンディオールはこの時感じた考えを星の導きと捉えました。それはDiorの始まりのきっかけになりました。
また専属の占い師もいたようで、ディオールが成功することを予言していたそうです!
クリスチャン・ディオールってどんな人?
クリスチャン・ディオールは1905年フランスの北部に位置するノルマンディー地方のグランヴィルで生まれました。
母親は貴族出身、父親は肥料の会社経営をしていてとても裕福な家庭でした。
内気な性格で、大好きな母親の影響で幼い頃からお花やステキなものにときめいたようです。
フェミニンな男の子だったんですね。
父親は彼を外交官にさせたかったのですが、ディオールは美術や建築に興味を持っていました。
パリに移住後はファッション以外の作家や画家などのアーティストと交流があったようです。当時のパリの左岸には有名な作家や画家、ジャーナリストなどの芸術家たちがその辺のカフェにいたそう。
日本は大正時代の頃、流石パリは華やか!
その後、父親の支援でディオールのギャラリーをオープンしましたが、世界恐慌の影響を受け倒産。住むお家も無くなり貧しい時代もあったようですが、親しい友人が助けてくれたそうです。
そしてファッションイラストレーターとしてのお仕事を始め評価を上げていきファッションのお仕事を始めていきました。
転機は1946年ディオールが41歳の時(結構年齢いってからだったのね)テキスタイル界の大御所で今の時代だとビリオネアくらいの大富豪からの支援を受け『クチュリエ ムッシュディオール』をオープンしました。
その頃、若く才能のあるイヴ・サンローランを雇いました。
翌年にはムッシュディオールのデザインの「ニュールック」が大ヒット。
その後、数々のデザインを世に送り出しましたが52歳の若さでこの世を去りました。オープンからわずか10年の早すぎる死の後、現在に至るまでDiorは優雅で魅力のあるメゾンを象徴していきました。
ディオールのホロスコープを読みました
クリスチャンディオールは太陽が水瓶座。月が蟹座。
表の顔は個性的でユニーク。自由を愛し博愛主義。プライベートな顔はとってもデリケートで共感能力に優れているけど、好き嫌いも激しい。
エレメントは火1、地2、風3、水4。女性性のエネルギーの方が強く、感受性が豊かです。
クオリティは活動宮3、固定宮3、柔軟宮4と柔軟性がありつつも、行動力と忍耐力もありバランスが良いです。
天体の配置も全体的に散らばっていますが、成功だけでなく人との関わりや自分の内面も大切にしている人です。
アセンダントは蠍座。支配星は冥王星ですが、もう一つの支配星である蠍座の火星がアセンダントに重なっています。
決断力に恵まれ、目的を達成させる強さがあります。大人しい内気な印象を持たれていたディオールですが、芯の強さを秘めていたことがわかります。
このチャートルーラーである火星は蟹座のインスピレーションを司る海王星とも調和し、感受性が鋭く芸術の才能があることを表します。
さらに火星は改革を表す山羊座の天王星ともスムーズなエネルギーが循環しているので、発明や建築などの能力にも恵まれます。
元々デザイナーになる前は建築の勉強をしていたクリスチャン・ディオール。
父親に外交官にさせられるためにパリ政治学院に行きましたが、(外交官は射手座や9ハウスが示しています。彼は外交官向きではありません!笑)自分の道を貫くことを直感的にわかっていたのでしょうね!
そして1947年にはニュールックを発表。フランスのファッション業界に新しい風を巻き起こしましたね。
丸い肩にウエストをくびれさせてふんわりスカート。女性でも美しく見えるシルエットで大ブレイク。当時のハーパスバザーの編集長は、「革命」と賞賛しました。
ちなみにディオールのデザインは、ココ・シャネルに「建築物みたい」と言われていたようです。
ココ・シャネルはディオールが大嫌いだったようです。生まれ育った環境も違えば、女性の自立をファッションに表現していたシャネルと、男性から見た女性らしさを追求したディオールのファッションとは真逆でしたからね。嫉妬もあったのかも…?
今度シャネルとディオールのシナストリーも見てみよう。
ディオールのチャートに戻り、水瓶座の太陽はコミュニケーションを表す3ハウスに位置しています。
MCは獅子座でルーラーの太陽はお仕事する上でとっても重要。
クリスチャン・ディオールは、広告にも力を入れた戦略で当時のセレブリティを広告に起用していました。今の時代ならSNSやYouTubeなどのWebマーケティングも得意だったでしょう。
常に革命的でアメリカ市場でライセンス契約もスタートさせて事業をどんどん拡大させていったのは、水瓶座太陽を上手に輝かせたからかもしれません。
しかしながら、太陽は小惑星のキロンとセレスと重なっています。
穏やかな性格ですが、アイデンティティに傷があり自分の弱さを自覚しているかもしれません。占星術やスピリチュアル的なことに興味を持っていたのも癒しを求めていたかもしれませんね。
さらに太陽と月は向かい合っています。ディオールは満月生まれで、とても華やか。存在感があって周りの人へ与える影響力を生まれながらにして持っています。
この太陽と月は火星とハードな角度で、Tスクエアという複合アスペクトを形成しています。クリスチャン・ディオールは常に緊張感を持ち葛藤することも多かったでしょう。
ちなみにTスクエアは社会的に成功をしている人が割と持っているアスペクトです。乗り越えていける人ってことなのですね。
最後に美や愛を表す金星は5ハウスに。(5度前ルールと言って、次のハウスから5度以内の天体は次のハウスで読みます。)5ハウスはクリエイティビティのハウス。アートやデザインの才能を発揮するデザイナーらしいチャートです。
そしてチュールや刺繍など、繊細でロマンチックなコレクションばかりのディオールコレクションは魚座金星っぽい!占星術や占いをコレクションのテーマにしたり、コレクションの名前をお花からとったり発想も魚座金星そのものって感じがします。
金星とパラスはセクスタイルで、全ての人に愛されるアスペクトを形成!
Diorがオートクチュールメゾンのトップであることは、星の導きもあったのかもしれませんね。
コレクションの動画を見ると、さらにディオールの世界に引き込まれます。動画貼っておきますね↓
Lots of Love,
Lily