出生図のホロスコープはその人の人生を表しています。
自分自身のことって意外と知らないもので、客観的にチャートを見ると、「こんな私もいたんだ!」と初めて知ることもあるから面白くて好き。
私たちのカラダは魂の乗り物と聞いたことがあるけど、「魂やマインドは体の中ではなくてもっと別のところにあるのかもしれない」とぼんやり思うのですが、そこから自分のチャートを俯瞰して見ているって感じがするのです。
わかりやすく華やかなホロスコープでなくても、人生が詰まっていて可愛く見えてくるから不思議なのです。
今日は、CHANELのデザイナーで創始者のガブリエル・シャネルのホロスコープをご紹介します。
さぞかし華やかで生まれつき才能があるチャートかと思っていたら、それはもう葛藤の人生を物語っていました。
ガブリエル・シャネルのホロスコープは、私たちに勇気をくれるホロスコープでした。
ガブリエル・シャネルはファッション革命を起こした女性
ガブリエルは、パリで歌手になるのが夢でした。キャバレーで歌っていたのがニワトリの歌で、でそこからCOCOという愛称になりました。
ココ・シャネルと呼ばれるのはこんなストーリーがあったのですね。
初めてガブリエルが帽子屋であるシャネルモードをオープンさせたのは1910年。当時のフランスはコルセットをしたドレスの時代です。
その時代に、ガブリエルがデザインした服は、女性が動きやすい素材やシルエットでした。
ジャージー素材や、ツイード素材を使ったり、ガブリエルのアイデアは時代の先駆けでした。
パリで色々なデザイナーブランドでプレタポルテが注目された1950年代よりも40年も前のことでした。
確か女性がパンツを履いたことも初めてだったと思います。当時ブラックは喪服だけのものでしたが、ブラックドレスを発表したのもガブリエル。
ファッションの革命を起こしたデザイナーです。
今年の夏に開催されていたガブリエル・シャネル展では、実際にガブリエルがデザインした服を見ることができて、ガブリエルのエネルギーが満ちていて圧倒されました。
全く古臭さを感じることなく、もしガブリエルのドレスを着た女優がレッドカーペットを歩いていても、「洗練されたオーラが素敵!」と、誰もが思いそうなドレスやスーツばかり。
ガブリエルの自立した女性への強い想いを肌で感じました。
目に見えないパッションも時代を越えて伝わっていくことを、ガブリエル・シャネル展で実感しました。
シャネルNo.5
Embed from Getty ImagesCHANELの香水『No.5』。この5という数字は、ガブリエルの太陽星座は獅子座で、獅子座は牡羊座から5番目の星座であることから『No.5』と付けられた説があります。
商品名にナンバーを付けるとは、なんて斬新!この『No.5』を発表したのも1921年5月5日なんですって。
美的センスだけでなく、スピリットも素敵。
なんとガブリエルはタロットもお好きだったようなのです。
ガブリエル・シャネルのホロスコープを読んでみました
ガブリエルの太陽は獅子座。スター性があってドラマティック。
月は魚座。心やプライベートでは、ロマンチックで人との境界線がないほどの感受性が豊か。そしてインスピレーションも冴えている。
全く真逆の素質を持っているのですが、女優や詩人などアーティストによく見られる組み合わせです。
「獅子座の女」とも呼ばれてパワフルで気の強いイメージがあるガブリエルですが、天体は右に偏っているので人との関わりを大切にする人であることがわかります。
行動パターンも柔軟宮が多く、その場の状況や人に合わせていくのが得意のようです。
苦労の多そうな太陽の配置
太陽はその人の人生や自我のエネルギーを象徴しています。
ガブリエル・シャネルの太陽は、火星と調和してエネルギッシュ。100年近くも前の時代に、女性起業家として生きる選択をすることも納得です。
そして太陽は、冥王星や海王星といった自分ではコントロールできない力が働いている天体と葛藤の厳しい角度をとっています。
ガブリエルの人生が不安定であることや、大きく変容することがあるかもしれない配置です。
事実ガブリエルは、孤児院で育ち苦労した幼少期だったと思います。そこから這い上がってCHANELというブランドを確立させたのですから、それは壮絶な人生だったと想像できますね。
心が休まることがなかった月
太陽と月はルミナリーズやライツと言って、とても重要な天体です。
心を表している月は、コミュニケーションを象徴する水星と向かい合い見張られている状態。感情と思考がスムーズに結びつかず、気苦労が多そうです。
そして制限や責任などの重いイメージを持つ土星とも葛藤の関係。
スムーズな角度(ソフトアスペクト)がひとつもないのです。
そして問題を抱えやすく厳しいTスクエアを形成。Tスクエアは大物によくある星の配置。乗り越えられる強さがあるからビッグなのかもしれませんが。
同じファッションデザイナーのクリスチャン・ディオールのホロスコープにもTスクエアがあるのです。
ガブリエルの月は、お金や価値を表す2ハウスにあります。
生涯結婚をしなかったガブリエルは、自分の分身とも言えるCHANELというブランド価値を出すことは心の安らぎになったのかもしれませんね。
苦労なくしてCHANELを築いたのではないことを証明しているかのようなホロスコープです。
星の強みを使っていく
とはいえ苦労ばかりではありません。
コミュニケーションの7ハウスに木星が入っていて、天王星と海王星と恵まれた星の角度をとり、小三角形を形成しています。
これはチャンスに恵まれたり、クリエイティブな夢を独立という形で人生を転換させていく配置です。
パトロンにも恵まれていましたからね。
自分で星を上手に使っているお手本のようです。
そして金星が8ハウスにあるのはとっても興味深いと感じました。8ハウスは共有のハウスで、金星は恋愛や美やお金などのキラキラしたことやモノ。
多額なお金をパトロンに出資してもらったことを物語っているようです。
8ハウスは蠍座のナチュラルハウスです。(牡羊座から8番目のハウスだから)蠍座のカラーは深紅のレッド。
赤い血からインスピレーションを得て、赤は大切にしていたカラーなんですって。
ガブリエル・シャネルのホロスコープから感じたこと
ガブリエル・シャネルは、生まれながらにして幸せだったでしょうか?
自分で自分の人生を掴んでいったことは、ホロスコープに浮き出されています。
誰のホロスコープだって素敵なところもあれば、ダークなところだってあります。
ガブリエル・シャネルのように、星のエネルギーを大きく使って受け入れることが占星術の上手な使い方だと私は思っています。
あなたのホロスコープにもたくさん星の導きがありますよ♡
Lots of Love,
Lily